【連載企画】岡崎でラリージャパンを楽しもう、盛り上げようVol.11

大成功と言える岡崎SSで、皆さんラリージャパン楽しめましたか?

皆さんこんにちは。岡崎市出身のモータースポーツ”カメライター”の青山義明です。

延べ5万人以上がサービスパークとなった豊田スタジアムに来場し、長久手出身の勝田貴元選手が3位表彰台を獲得する活躍を見せてくれた、2022年FIA世界ラリー選手権第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」が終了しましたね。3年越しの想いが結実したこのラリージャパンでしたが、私にとってはいつもどこか“本当に開催される”という実感がないまま開催間近まで来て、突然肩慣らしもないままレースウィークに突入した感じ。その日数以上に長い期間にわたってずぅ~っとバタバタとしていたようで、それでいてあっという間に終わってしまったようでもあり、です。

■岡崎市の熱の入り方がメディアの間で評判に!

ラリージャパン開催地のひとつである岡崎市は、この開催に向けて、並々ならぬ期待を持って迎えた、という実感がありますね。もちろん身内びいきではないですよ。以前からラリー専門誌の関係者からは「岡崎市がんばっているねぇ」という話をもらうことはたびたびありました。事前に開催していた「ラリーミュージアムin岡崎」などさまざまなイベントの仕掛けがあり、それに私も便乗というか加勢しての情報発信も行ったので、関係者から見ると、それはそれは積極的に見えた、と思います。

事前のイベントだけでなく、この直前から当日にかけても、市内の会場周辺では街が一体となって主要道路に垂れ幕を掲げ、当日の観客席の周辺では「おかざきクルまつり2022 with フォーラムエイト・ラリージャパン2022」を開催し、ラリーに使用した場所はそのまま翌日まで活用して、余韻までしっかり楽しめる企画に昇華。こういった盛りだくさんの仕掛けを用意し、他の開催地域に負けない、積極的なラリージャパンの応援を展開していましたし、とてもウエルカムな雰囲気もありました。

ここにゲストとして、岡崎市でラリージャパンを盛り上げるために結成した「岡崎市ラリージャパン応援隊」の、キャイ~ンの天野ひろゆき隊長以下、同じく岡崎市出身のタレント橘 香恋副隊長、隊長代理のオカザえもんが揃って登場。それだけでは物足りない、とでもいうように、ラリー活動を展開しているTEAM SHOWを率いるタレントの哀川翔さん、MCにはレース業界では知らない人がいない日本のトップレースアナウンサーであるピエール北川さんを呼んで、さらにあちこちに点在する会場各所にはグレート家康公『葵』武将隊の面々を配置する等、ラリージャパンを徹底的に盛り上げていました。

大村愛知県知事を始め、自由民主党モータースポーツ議員連盟で衆議院委員議員の山本左近氏、レジェンド・ラリー・ドライバーのユハ・カンクネンさんにトミ・マキネンさん、そしてGRヤリス・ラリー2という競技専用車を岡崎で初披露するということでトヨタ自動車の豊田章男社長も乙川の河川敷にやってきましたね。豊田スタジアムのメディアセンターで業務をしていた私のところにも、ラリー取材の経験の少ないメディア関係者数名から、「ラリージャパンはどこで楽しめるのが一番なのか?」という問いももらいましたが、これに対しては、徹底的に岡崎での観戦を勧めまくりました。実際に岡崎に出向いたメディア関係者からは「花火まですごく楽しめた。でもなんで岡崎市はそこまでするの?」と訊かれるほど、でした。「お祭り好きなんですよ~」と答えておきましたが……。

ラリージャパン全体を見渡すと、問題も多かったこともありますし、残念ながら、岡崎SSSでも、2本の予定がSS1本に削られたり、砂埃が舞いすぎて対岸からしっかり見られなかったり、夕闇の中での走行で車両の認識も困難であったりしたところもあります。ネガティブな要素はたっぷりとあるにもかかわらず、スイーパーやセントラルラリーの0号車(篠塚健次郎さんがドライブ)の走行にはライトを振って声援を送ってくれたことを、関係者が喜んでいたことを考えれば、大成功だったのではないかと思います。

来年のことは、まだわからないことだらけですが、この熱量を持った岡崎市で再び開催されるとなれば、さらに良い提案をできるのではないかと思いますし、メディアの世界にいる私としても、すごく誇らしい開催となったと思っています。関係者の皆様、協力いただいた地元の皆様、お疲れ様でした!

岡崎市のラリーへの情熱が、結果として岡崎SSSへの3万529人の来場につながったと思います。
ここまでの仕掛けをした関係者の皆さん、お疲れ様でした~。

私の大好物のひとつ、備前屋の「手風琴のしらべ」もメディアセンターの軽食コーナーに登場しました。
せっかくなので、パクパクいただきながら、この銘菓の存在もアピールしておきました。

ラリー取材の経験の少ないメディア関係者には、岡崎での観戦は勧めやすかったですね。もちろん、トヨタのラリー2マシンの世界初お披露目とかもあって、現場は大変なことになりましたけど。

<筆者プロフィール>

1969年生まれ、岡崎市藤川町出身のモータースポーツ・カメライター(フォトジャーナリスト)。今回のラリージャパンでは、オフィシャルメディア班として、事前の準備から最後の撤収まで、先輩カメラマンとの3名体制で、この一大イベントを写真に収めるという業務をこなしました。いやぁ、疲れました…。

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