【連載企画】岡崎でラリージャパンを楽しもう、盛り上げようVol.8

皆さんこんにちは。岡崎市出身のモータースポーツ”カメライター”の青山義明です。
緊急事態宣言が明け、10月から年末にかけて延期されていたイベントが復活開催したり、レース関係も動き出し
たり、新たな動きが急遽立ち上がったり、と動き出したという感じを実感しています。これまでも週末ごとに各地を
飛びまわってモータースポーツイベントの取材をしてきていましたが、突然追い立てられるように怒涛のお仕事ラ
ッシュとなっています。といっても年に52週末しかないのは変わらないわけで、スケジュールのダブル&トリプル
ブッキングみたいになってしまい、見直し作業を日々繰り返しています。

<筆者プロフィール>
1969年生まれ、岡崎市藤川町出身。四半世紀近くフットワーク軽く、国内外のレース取材を積極的に行なって
いるモータースポーツ・カメライター(フォトジャーナリスト)。週末ごとに各地への移動を繰り返していますが、ガソ
リンも高騰していることもあって、ウィークデーはほぼ岡崎でひっそりと過ごす日々が続くようになってきました。
通常なら11月がモータースポーツシーズンの終了というタイミングですが、今年はコロナ明けからの怒涛のイベ
ントラッシュで、シーズンの終りはまだまだ先となりそうです。

岡崎市民なら必ず行きたいセントラルラリー2021! 

ラリージャパンは今年も開催見合わせとなってしまいましたが、予定されていた同日程(11月12日~14日)で「FORUM 8 Central Rally 2021(セントラルラリー)」が開催されます。セントラルラリーは、愛知・岐阜の両県のラリージャパンで予定していたコースを一部使用していますから、来年のWRC開催に向けて、さらなる用意周到な準備を進めるという意味合いも強いですね。

このセントラルラリーに向けて、先日暫定エントリーリストが発表されました。全61台がエントリーをしています。ノンタイトルラリーとなりますが、前回のセントラルラリー2019以上に全日本ラリー選手権に出場しているトップラリードライバーが勢ぞろいといった形になりました。

TOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦&木村裕介組と眞貝知志&安藤裕一組、シュコダ・ファビアR5を持ち込む福永修&齊田美早子組と柳澤宏至&保井隆宏組、スバルWRXの新井大輝&小坂典嵩組、他にも奴田原文雄選手やヘイキ・コバライネン選手も参戦します。すごいですね。

その競技区間となるSS(スペシャルステージ)の数はレグ1(初日)7ステージ、レグ2(2日目)5ステージ、全部で12ステージ(SSの走行距離は83.32km リエゾン含めた総移動距離は584.19km)になります。HQ(ヘッドクオーター)を置く豊田スタジアムを起点に、額田の林道、三河湖下の下山地区を始め、新城、恵那、旭高原、稲武といった各所にSSが設けられます。 このセントラルラリーで唯一観客を入れることとなったのが、SS3およびSS4で設定されている「Okazaki City」です(このSS以外は基本的に無観客開催です)。岡崎SSの会場は、2019年のセントラルラリーで使われた中央総合公園ではなく、昨年ラリージャパン一年前イベントが開催された岡崎公園下の河川敷です。一年前、河川敷の特設ラリーステージで岡崎城をバックにヤリスWRCがデモ走行をしてくれましたが、昨年同様ヤリスWRCのデモランも予定されていて、それがまた今年も再現され、さらに全日本ラリーを走行するラリーカーも走る、ということになります。レースアナウンサーのピエール北川さんの実況席も用意されているようですから、昨年と同じように楽しめそうですね。

このセントラルラリー唯一の観戦ステージのための観戦チケットもすでに発売が開始されています。SSの距離としては、わずか1.44kmと短いのですが、乙川の対岸から河川敷を激走するマシンがじっくり見られますね。観戦チケットには公式プログラムだけでなく、オリジナルマフラータオルも付いていますよ。みなさんコロナ対策を行ったうえで、ぜひこの秋の週末を楽しんでもらいたいですね。

俳優の哀川翔さんも、今年使用しているヤリス(CVT)で参戦します。「みんなが盛り上がってくれればいいなと思っていつもオレ走っているから、今回のセントラルラリーもね、前回と同じように参戦します。自分なりにその日のベストが出せるといいな、と思ってやってるよ。観戦ステージの河川敷ねぇ、川に落ちる人いないの? 砂地は面白そうだし、見せ場があるのはいいよね。見せ場があると思って思いっきりやっちゃうと大変なことになるから(笑) 見せ場を作りつつ慎重に楽しめたら、と思ってるよ。観戦するみんなも楽しんでほしいね」とセントラルラリーに向けてコメントしてくれました。

市販車GRヤリスをベースにラリー車に仕立てた全日本ラリー選手権JN1クラス参戦車「GR YARIS GR4 Rally」の走りも間近で見ることができます。

市販車GRヤリスをベースにラリー車に仕立てた全日本ラリー選手権JN1クラス参戦車「GR YARIS GR4 Rally」の走りも間近で見ることができます。

全日本ラリー選手権でR5車両での参戦が認められたことで参戦を開始した「シュコダ・ファビアR5」もセントラルラリーに参戦決定。

全日本ラリー選手権でR5車両での参戦が認められたことで参戦を開始した「シュコダ・ファビアR5」もセントラルラリーに参戦決定。

このセントラルラリーに早々にエントリーを済ませた哀川翔さん。しかし、当初発表されたエントリーリストに名前がなくて事務所もびっくり。すぐに修正&更新されましたけどね…。

世界のラリーシーンも終盤です

いつもより後ろ倒しとなった今シーズンですが、ギリシャ、フィンランド、スペインと終盤戦に差し掛かってきて、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)も最終戦となる第12戦ラリーモンツァを残すのみとなりました。本来ならここにラリージャパンが入っていたわけですが…。トヨタのマニュファクチャラータイトルは最終戦に持ち越しとなり、セントラルラリー翌週末の今季最後の戦いにも注目ですね。

残すはあと一戦となったWRCでは、来シーズのスケジュールも発表されました。日本戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は来年11月10日(木)~13日(日)の開催が決定しています。

残すはあと一戦となったWRCでは、来シーズのスケジュールも発表されました。日本戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は来年11月10日(木)~13日(日)の開催が決定しています。

残すはあと一戦となったWRCでは、来シーズのスケジュールも発表されました。日本戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は来年11月10日(木)~13日(日)の開催が決定しています。

国内のラリーシーンでは、当初5月に開催を予定していた、愛媛県・久万高原での第5戦が10月末に開催され、全10戦で行われる2021年全日本ラリー選手権(内2戦は開催中止)の実質的な最終戦となりました。

今シーズンの全日本ラリーの最高峰クラスであるJN1クラスでは、新型車両が投入され、少しいつもとは異なる状況でした。レースカーとして作られていて、実質的にはJN1車両よりも格上と言えるR5車両(シュコダ・ファビアR5)が2台参戦しました。ここにGRヤリスやスバルWRXがガチンコで対決するという構図となり、国内車両がどこまでこのR5に張り合っていくか、というところでしたが、シーズン後半になって戦闘能力を上げてきたGRヤリスが追い上げを見せ、近年まれにみる非常に楽しい展開となりました。

シーズン序盤はトラブルもあり、R5車両に先行されるも、後半は上り調子で勝ち星を稼いできたGRヤリスの勝田&木村組。2021年の全日本ラリー終了後となるセントラルラリーでの走りもぜひ見てみたいですね。

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