【連載企画】岡崎でラリージャパンを楽しもう、盛り上げようVol.10

ラリージャパンが間もなくやってくるぞ~!

皆さんこんにちは。岡崎市出身のモータースポーツ”カメライター”の青山義明です。

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で2回の中止を受けたラリージャパン、3年目の正直というか、ついに開催目前となってきましたね。この11月に向けて、関係者もバタバタからソワソワに変わってきて、この直前になって一気にラリーモード突入という感じですね。

私はメディア登録も終わり、私も同業カメラマンといっしょに周辺の下見をしてきました(といっても正式な情報が出ていないこともあって憶測の部分も多いですが)。撮影ができそうなポイントを見つけてはクルマを止めて、実際にその場に立って撮影をできるか確認して、とやっていると時間もなくなってしまってとなかなか大変でしたね。

■今から観戦準備をするなら籠田公園周辺のリエゾンを狙おう!

今回は、2022年FIA世界ラリー選手権第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」間近ということでこのコラムも直前号ということで皆さんに私の視点からのお得情報をお伝えしたいと思います。

まず、観戦情報から。私の周囲でも『今からチケット買えるのか?』とか『どこで観られるのか?』といった問い合わせが10月になってから旧友や知人から頻繁に連絡が来るようになりました。ラリーおよびラリージャパンに興味を持っていただけているのは大変うれしいことですが、残念ながらすでにチケットは売り切れです。7月に行われたチケット販売は「瞬殺」という表現がピッタリ、ほんとにびっくりするほどの速さで売り切れてしまいました。一番観客席の多い岡崎SSですら24時間持たなかったですからね。その後も追加販売などありましたが言わずもがな、でしたね。

さて、ではチケットを買えなかった皆さんからの問い合わせに、私はどう答えているかというとですね、「ズバリ、リエゾンを狙え」と答えています。ラリーでは完全に道を封鎖して本気のアタックをするラリーマシンを観ることのできるSS(スペシャルステージ)と、一般公道を一般車両と同じように交通法規を守って走るリエゾンとあります。そのリエゾンならしっかりラリーカーが走っている姿を観ることができます。

まず、岡崎SSで設定されている「乙川河川敷ならどこからでも観られるんだろ?」と思ってらっしゃる方も多いので先に答えておきますと「観れません!」。SSが設定されているのは北側(岡崎公園側)の河川敷。河川敷南側が有料観戦エリア(岡崎ニューグランドホテルのちょうど対岸あたりから潜水橋の西側あたりまで)となります(その東側の殿橋周囲の河川敷では、例年中央総合公園で開催していた「クルマつり」が行われますのでぜひそちらには立ち寄っていただきたいですが…)。ラリージャパン事務局スタッフが岡崎花火大会時に視察をしており、あの花火大会と同様に、交通規制や厳重な警備が敷かれていますので、ふらっと行って周囲のどこかから観られる、というようなことはありません。

私がおススメするのが、この乙川河川敷にやってきて、SSが終わった後にサービスパークに向かうラリーカーのリエゾンです。噂によると、ラリーカーは伝馬通をやってきて、籠田公園前にある『天下の道』を通り、桜城橋手前の一方通行の竹千代通りを逆走する形でSSのチェックポイントである菅生神社前まで進んでいくようです。またSSが終わったラリーカーはこの天下の道直前のスロープを使用して河川敷から上がってきます。

このリエゾンルートであれば、『天下の道』の中央緑道にいれば、SSに向かうマシンとSSを終えたマシンを一気に観られますからね。マシンの撮影を考えている皆さんにはお得な撮影ポイントと言えますね。また、伝馬通は岡崎っぽい商店街が並んでいますからそこを走る姿もぜひカメラに収めてほしいですね。実は私もぜひ岡崎の街と絡めて撮影したいと思っております。があれもこれもと撮れないのでどうしようか、今も悩んでいます。伝馬通の北側からなら観戦している皆さんと街並みを一緒に撮影できますが反対車線のクルマで視界が遮られてしまう可能性もあります。南側からなら他の車両に妨害されることもなくドライバーも間近で見ることができますね。また少し康生側へ移動して、伝馬通のくの時に曲がった左コーナーの先から撮影するのもアリかもしれません。

岡崎市内ではもう一つSSが用意されています。それが額田です。こちらももちろん観戦チケットは売り切れてます。この有料観戦エリアは千万町町の千万町楽校周辺です。こちらは通常は一般道として設定されている公道ががっつりSSとして走行してくれるので、見ごたえたっぷりですね。

この額田のSSについては、敢えてこの場でおススメできるポイントがないというのが正直なところです。なかなかクルマを止める場所がないというのが一番のネックですね。ただ、私たちがレッキを行った際、林道がきれいに整備されていました。林道を蔽って、すごく暗い道となっていたコース多くが枝打ちされ、路面もきれいに清掃され、見違えるようなきれいな林道になっていました。これならばラリーカーのオンボード映像を楽しみにしたいですね。

フォーラムエイト・ラリージャパン2022はちょうど紅葉のタイミングと合いそうですね。落ち葉を舞い上げながら走るラリーカーを楽しみたいですね。

ちなみに「ラリージャパン」でラリーカーが岡崎市内を走るのは11月12日(土)です。ざっくりとスケジュールをお話しすると、10日(木)はシェイクダウンとセレモニアルスタート(豊田スタジアム)と鞍ヶ池(SS1)。11日(金)は、伊勢神トンネル(SS2/5)、稲武の黒木ダム(SS3/6)、設楽町(SS4/7)の3か所を2回周ります。そして12日(土)は、朝から額田(SS8)-三河湖(SS9)‐新城(SS10)-額田(SS11)-三河湖(SS12)と回り、SS13、SS14の岡崎SSとなります。13日(日)は旭高原(SS15)、恵那市(SS16)、根の上(SS17)、恵那市(SS18)、旭高原(SS19)という全19SS(SS総距離283.27km/総移動距離965.25km)となります。

額田のSS(Nukata Forest)は、SS8は午前7時12分スタート、SS11は午後12時42分スタートの予定です。乙川河川敷のSS13/14(Okazaki City)は午後3時35分スタート予定です。リエゾン区間を狙うなら、この時間を逆算して余裕をもって現地に行くことをお勧めします。また、乙川河川敷ではラリージャパンのマシンが走行した後にはセントラルラリーのSSとしてさらにヒストリックマシンが走行しますし、打ち上げ花火も上がります。ラリーの余韻を味わうアフターラリーも楽しめます。

さて、5日(土)には豊田スタジアムにコンテナが搬入され、6日(日)には主に国内から参戦するチームのプライベートテストが豊田市内で行なわれます。待ちに待った12年ぶりのラリージャパン、皆さんもぜひ楽しんでください。

<筆者プロフィール>

1969年生まれ、岡崎市藤川町出身。四半世紀近くフットワーク軽く、国内外のレース取材を積極的に行なっているモータースポーツ・カメライター(フォトジャーナリスト)。

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