皆さんこんにちは。岡崎市出身のモータースポーツ”カメライター”の青山義明です。
昨年からWRC(FIA世界ラリー選手権)の一戦として組み込まれたラリージャパン。残念ながら2020年の開催は中止となってしまいましたが、2021年もモンテカルロで開幕し、これから世界を転戦。その最終戦として11月に日本で開催されます。そこで、WRCおよびラリージャパンに向けたいろいろな動き、さらにはラリーという自動車競技の解説など、この場で発信していきたいと思っております。
<筆者プロフィール>
1969年生まれ、岡崎市出身。四半世紀近くフットワーク軽く、国内外のレースの取材を積極的に行なっているモータースポーツ・カメライター(フォトジャーナリスト)。今回のラリージャパン開催を機に、地元岡崎にその軸足を移し、モータースポーツの現場からの発信を行なっている。日本モータースポーツ記者会会員。
⭕️ 今年はどうなるラリージャパン
2021年を迎えWRCも開幕しましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、一部スケジュールや開催地が変更になったりしています。この連載企画、記念すべき第一回目は、ラリージャパンのプロモーターであるラリージャパン2021実行委員会の高橋浩司会長に、そのWRCの開催状況、そしてラリージャパン2021に向けての現在の様子などを訊いてみました。
※今回のコラムは、1月21日時点でのインタビューを基に制作しております。新型コロナウィルス感染状況によっては、今後さまざまなことが変更になる可能性があります。情報更新は、このコラムでも随時訂正・修正を行なっていきますので、ご了承ください。
⭕️こんな状況ですが今年はぜひラリージャパン開催してほしいです
Q:ラリージャパン2021はWRC最終戦となりますね
「開催地変更等ありながらも、なんとしてもシリーズ年間12戦を成立させようという非常に強い意志をWRCプロモーターから感じます。ラリージャパンは今シーズンの一番最後となる第12戦での開催ですので、ワクチンや医療体制の状況、世の中のムード的にもコロナ禍が終息していることを期待したいですね」
Q:現在、実行委員会としてはどんなことをしています?
「我々は現在、プロモーション計画の練り直しを行なっています。また、これまで上位15台の出走間隔が2分だったものが、3分になる等のレギュレーションの変更もあって、昨年のアイテナリーがそのまま使えず、その作業のやり直しとコースの再検証もしています」
Q:やっぱり気になるのは、開催できるの?って話になります
「今のヨーロッパの情勢を考えると、海外からのチーム、選手、関係者の入国に関して、非常に難しいオペレーションが必要となる可能性があります。以前のように誰でもビザなしで自由に観光に来られるような状況になるとは思っていません。我々は、まず東京オリンピックがどのような形で関係者を入国させるのかというところに注目しています」
Q:来年、そしてそれ以降の話はいかがでしょう?
「WRCプロモーターとは、日本で長く開催して定着させ、将来につなげていく、という同じ気持ちを持って作業を進めている、ということははっきり言えます」
⭕️岡崎市の皆さんが楽しめるラリージャパン?
Q:開催地とのすり合わせは順調でしょうか?
「このような状況下で現地視察等もしづらいのですが、中部地方の各開催地域の自治体の皆さんはすごく協力してくれています。もちろん、岡崎市からもすごく熱心に提案をいただいたり、いろんなご意見や取り組みを進めていただき、岡崎はかなり盛り上がる会場になるんじゃないか、と期待しております。まだ決まってないことも多いですし、詳しいことは言えませんが、岡崎市の皆さんには楽しんでいけるものとなると思っています」
⭕️ 厳しい状況が続いていますが、実行委員会にも頑張ってほしいですね
日々刻々と状況が変わる忙しい中、高橋会長からこんな話を訊くことができました。WRCが日本にやってくるのは11月です。それまでにこの新型コロナウィルスが落ち着いていることを願いつつ。ということで今回はこれにて。次回はもう少しWRCのことを書こうかと思います。それでは~
⭕️おまけ:11月のトークショー出演のお二人が揃ってGRヤリスに!
WRCの開幕と同じように、国内のモータースポーツも開幕します。全日本ラリー選手権も新型コロナウィルス感染拡大の影響で日程変更等の調整が行なわれ、2月の開幕戦の「Rally of Tsumagoi」は開催中止。第2戦となる新城ラリーは昨年に引き続いて無観客での開催となっています。
その開幕を前に、TOYOTA GAZOO Racingが全日本ラリーJN1クラスへの参戦体制を発表しました。そこには、昨年11月にイオンモール岡崎のイオンホールで開催していた「ラリーミュージアム in OKAZAKI」のトークショーのゲストとして参加していただいたおふたり、眞貝知志・勝田範彦両選手の名前がありました!(熱心なラリーファンなら、もうトークショーの時点でこの布陣わかっちゃったかな?) GRヤリスを駆るこの2組、勝田範彦/木村裕介組、眞貝知志/安藤裕一組の活躍にも期待したいですね。